トラブルシューティング

気道

リカバリーや急変時の呼吸管理2

具体例1:フェンタニルによる呼吸抑制 持続フェンタニルを使用してしっかりと鎮痛できたときが逆に注意です。移動中にマスクの曇り具合で呼吸数を確認しつつ、曇らない時は声をかけて自発呼吸を促しましょう。フェンタニルが効いているとやや縮瞳します。フ...
心臓麻酔

TAVIでBAVしたときの合併症

BAVとは BAVは大動脈弁狭窄症に対するバルーン大動脈弁形成術のことで、風船で大動脈弁を拡張させます。実は1980年代に始まった治療で、1カ月程度は治療効果が期待できるようです(逆に言えば1カ月程度で再度狭窄してしまいます)。TAVIでS...
気道

リカバリーや急変時の呼吸管理1

目標SPO2は? 93%以上とすることが多いです。もちろんCOPDなどベースラインが元々低い場合は相対的に下がりますが90%以上は維持したいところですね。 どう達成する? 経鼻2L/分(吸入酸素濃度:約28%)、マスク6L(約50%)、リザ...
気道

換気困難、挿管困難の予測

術前にチェックしてほしいこと いざ全身麻酔の導入をしてから換気ができない、更には挿管が難しいなんて怖すぎますよね。術前診察時に最低限チェックしてほしいのは「開口3横指、頭部後屈、下顎突出」ができることです。 開口3横指 口を開けてもらい、自...
気道

導入時の気道管理2

前回のおさらい マスク換気がうまくできないとき、まずは下顎挙上と頭部後屈をし直して、経口エアウェイの挿入や二人法を行いましょうと書きました。それでもうまくいかないとき、端的に言えば緊急事態です。ここからは状況によって少し変わってきます。 s...
気道

導入時の気道管理0

まずは準備! 気道管理1で換気ができないとき、と話し始めましたが、準備段階で麻酔器のトラブルをチェックしてなくしておくというのが非常に重要です。ほんとによくあるんですよ準備不足。 step1:蛇管と人工鼻の接続確認 蛇管(患者さんへ伸びる、...