リカバリーや急変時の呼吸管理1

気道

目標SPO2は?

93%以上とすることが多いです。もちろんCOPDなどベースラインが元々低い場合は相対的に下がりますが90%以上は維持したいところですね。

どう達成する?

経鼻2L/分(吸入酸素濃度:約28%)、マスク6L(約50%)、リザーバー付マスク10L(約100%)と吸入酸素濃度を上げていきましょう。例えば術後に帰室したときにSPO2:90%と下がったときはリザーバー付きに替えるとよいと思います。

それでも保てないときは?

ネーザルハイフローやNPPVという選択肢もありますが準備に時間がかかるので、急を要する場合はバッグバルブマスクで補助換気しましょう。(もちろんそんなときは人を集めましょう。)換気がうまくできないときや補助換気がないと保てないときは最終的に挿管管理せざるを得ないです。

他にできることは?

原因の鑑別のために聴診(喘息や気胸)、心エコー(心不全)、肺野にもエコー(無気肺や気胸)、血ガス(CO2貯留あれば低換気)、レントゲン(気胸、肺水腫)など。

具体例

次回お楽しみに!

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